こんにちは。店主のささやんです。
最近またまた全然投稿できていませんでした。すみません!!法人の決算書類作成に追われていました。言い訳です。ちゃんと寝てます。睡眠優先です。
しかし今日は記事を書かずにはいられません。それくらい素晴らしい体験をしてきたので、ちょっと紹介させてください!(興奮気味)
車いすバスケイベント
昨日、武蔵野の森総合スポーツプラザにて車いすバスケのイベントが開催されました。
車いすバスケも他のスポーツ同様にコロナ禍で大会の中止が続き、パラリンピックも無観客。しかしその東京パラリンピックでは大躍進の末に銀メダルを獲得し、一気にファンも増えました。(毎試合接戦で本当に歴史に残る大会でした!)
そしてここにきてついに久々の有観客かつ無料のイベント!これは行かずにはいられない!(しかも会場はパラ会場でもあった武蔵野の森!)
私たち夫婦はもう15年くらい車いすバスケのファンなのです。きっかけは理学療法士の養成校時代の同級生である眞田崇さん(2021-2022シーズンのBリーグ優勝チームである宇都宮BREXのヘッドトレーナー)が当時、車いすバスケの強豪千葉ホークスでトレーナー活動をしていたので興味を持って観戦に行ったこと。そこで色々と衝撃を受けてファンになったわけであります。(女将はその後も大会ボランティアなどをしていました)
当時の記憶は今も強烈に残っていて、私たち自身もバスケ経験者なのですが「座ったまま3Pシュートが入る」なんて想像を絶することでした(リングの高さも同じですよ)
15年前に観に行った試合では、当時18歳だった香西宏明選手(当時は千葉ホークス所属)がバンバン3Pシュートを沈めてホークスは優勝!香西選手は大会MVPに選ばれました。私の中で衝撃的すぎて、それ以来は車いすバスケがすごく好きになったのであります。(その後、眞田さんはロンドンパラリンピックに日本代表トレーナーとしても参加されています)
特に私たち夫婦の推しチームは千葉ホークス、宮城MAX(かしづきにも遊びに来て下さった記事参照豊島選手が所属していました)、そしてNO EXCUSE!(眞田さん伝いでチームを知ってTシャツを買って応援していました)
今回のイベントはその中の千葉ホークスとNO EXCUSEのエキシビジョンマッチ!ということで、とても豪華!しかも私が衝撃を受けたきっかけの香西選手と川原選手(日本代表新キャプテン)のトークイベントに、さらに車いすバスケ体験会まで!!小さな子どももいたので飽きないか心配ではありましたが、片道1時間半かけて家族4人で行って来ました◎
体験から感じたこと
当日のトークイベントや試合も最高に楽しかったのですが、長くなってしまうのでここでは割愛させていただき、車いすバスケ体験イベントについて少し書かせてください。
体験会は千葉ホークス側とNO EXCUSE側にグループ分けされて行われました。(私たちは香西選手も所属するNO EXCUSE側に配置!)
基本的な操作方法を選手に直接教えていただき、実際に走ります(ここで選手が「上手い!」と褒めて下さったので楽しさ倍増)
その後はシュート練習をしてからミニゲームという工程。全部で30分弱です。
ミニゲームは大人も子どもも混ざって、さらにNO EXCUSEの選手がヘルプ役(常にオフェンスの味方)として入った状態で行われました。
感想はもう本当にただただ楽しかったのですが(←語彙力)、この楽しさは競技としての車いすバスケの楽しさだけではない気がしたので、何が楽しさをもたらしていたのかを振り返りたいと思います。
まず選手たちがとても楽しそうに笑顔でいること。そして選手たちが積極的にこちらを気にかけてくれて、声かけしてくれたこと。これに尽きると振り返ってみて思うのです。
参加者の多くにとっては慣れない車いす操作。それはそれは不便であり、思ったように動けないもどかしさがあります。また自主的に申し込んだとは言え、「ちゃんとできるかな?」というプレーすることへの不安もありました。
その不安を取り払ってくれたのが、前述した「選手たちの気配り」だと強く感じました。
練習中もゲーム中も、常に選手の方を向けば必ず誰かと目が合い助けに来てくれました。それだけ選手は常に私たちを気にかけてくれていて、その安心感があったのです。
そうなると後は「自分でやれるだけやってみよう」「失敗しても選手がカバーしてくれるから大丈夫」という気持ちになります。
この気持ちって本当に大切なものであり、私たちが子どもと関わっていく中でも大切にしたいと考えている自己効力感そのものであると気付かされました。自己効力感は周りの人の存在によって引き起こされるものなのだと。
障がいとはなんなのか?
今書いたように、私たちは選手の気配りによって安心してプレーでき、車いすバスケ体験を楽しめました。
操作し慣れない車いすの不便さともどかしさ。これは日頃の社会生活では反対に選手たちが感じていることなのではないでしょうか。
車いすでは入れないお店、通れない道、登れない段差。
そして、そんな環境で不便さを感じている時に「気にかけてくれる人」の存在がどれほど重要なことなのだろうかと、今回のイベントを通して強く感じることになりました。
車いすバスケのコートの上では私たちがマイノリティであり、これから参加する活動への不安がある状態でした。そんな状況を打開してくれたのは、選手たちの関わりでした。皆が常に見守ってくれていて、いつでも助けてくれる環境。見捨てられることのない温かい安心感。「ここに居ていいんだ」と思える気持ち。これが本当に大切なのです。
もし社会全体がそういった空気に包まれて、誰もが「ここに居ていい」と思える社会になれば、身体の不自由さや課題があったとしても、well-beingを実現できる社会になるのではないかと感じたのです。
NO EXCUSEのチームのvisionの一つに、社会貢献活動として〜障害の有無を超えた相互理解を促すこと”というのがあります。
言葉を使わずとも、選手一人一人の在り方がそれを体現されていると強く感じた一日でした。
ちなみに一緒に参加した子どもたちも、選手の最高のサポートと心遣いのおかげで、とても楽しく参加することができました。特に下の子は参加できる年齢でなかったのでベンチに座っていたのですが、関係者さんや選手が車いすに乗せてくださり、自分で漕いで参加することができました(めちゃくちゃ真剣にやっていて、本当に親として感動したのです)
今回のイベント関係者の皆様、そして千葉ホークスとNO EXCUSEの選手・スタッフの皆様本当にありがとうございました。私にとっても、そして子どもたちにとっても一生残る経験になりました!
ちなみにNO EXCUSEとは日本語で”言い訳しない”という意味です。チーム名自体も想いが込められた素敵な名前です!私も冒頭のような言い訳は今後断ち切りたいと思います!!