保護者の心の余裕を作り出すこと。
子どもたちの健やかな成長に最も大切なことだと思います。

『子どもの心を育む』

医療機関で12年間働いてきましたが、そこで「健康とは何か?」ということを長年考えてきました。
難病があって歩けなくても生き生きと日々を過ごす人、動き回れる運動機能があっても頭の中は「痛み」でいっぱいになり、行動範囲が極端に狭まってしまう人。多くの方のリハビリテーションを担当してきて感じたのは、健康とは病気の有無ではなく「今の現状を受け入れた上で、主体的に生きていく」ということなのではないかなと感じています。

ここでいう「主体的」というのは、自らの意思に基づき責任を持って選択するということであり、そのために大切なのが「自己肯定感」「自己効力感」であると考えています。

自己肯定感とは、自分の価値を感じ存在を肯定できる力のこと。
自己効力感とは、自分を信じて行動する力のことを言います。

これらの能力が育まれている人は、どのような状況でも自分の存在を受け入れ、自らの人生を主体的に選択して行動をしていくことができます。反対にこれらの能力が育まれていない人は、自分を価値のない人間だと考えてしまったり、自分は無能であり行動しても何も達成できないと考えてしまうことが多いのです。

では、これらの能力はどのように育まれるのでしょうか?
重要になるのが幼少期のアタッチメント(愛着形成)であるのです。

アタッチメント形成は通常、母親的存在の人と子どもとの間で形成される情緒的な絆。
子どもの要求に母親的存在が応えることを繰り返して、形成されていくものです。

しかし、保護者の心に余裕がなくなってしまうとこの関係が崩れていくことがあります。
近年の「孤育て」と言われる育児の孤立化は保護者の心身の負担を増強させています。
「頼りたくても頼れない」「聞きたいけど聞く人がいない」
そんな状況では保護者の心の余裕が失われ、その結果子どもとゆっくり向き合うことが困難になってしまうこともあるのです。

駄菓子屋かしづきでは、保護者の方々のちょっとした相談に乗ったり、医療従事者としての専門的知識からのアドバイス、また専門機関との連携や情報提供を通して、「保護者の心の余裕を作る」こと。

そしてその先にある、子どもの心の健やかな発達のために運営していきたいと考えております。

 

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