こんにちは。久しぶりの更新になってしまいました。
2月になり、常勤の整形外科の休診日に学校支援員の仕事を始めました。
子どもたちとの関わりはとても楽しく、また学校の先生方から学ばせていただくことも沢山あり、日々充実しております。
しかし休みがなくなり忙しい・・
理学療法士、駄菓子屋、支援員という三足の草鞋状態ですが、どの現場にも共通しているのは対人支援の仕事であるということ。自身の存在意義は、“目の前のヒトのためになっていること”ということを前提に過ごしていきたいと思います。自分のやりたいことをするのではなく、相手に良く影響できるような存在でありたいものです。
そんな風に忙しく過ごしておりますが、2月19日-20日に開催された「バルシューレC級指導者養成講習」に参加してきましたので、少し紹介させていただきたいと思います。バルシューレって聞いたことありますか?とても素晴らしい理念に基づく子どもの運動のお話になりますので、ぜひお読みいただけたらと思います。
バルシューレとは?
私が初めてバルシューレを知ったのは、1〜2年前くらい。Twitterでたまたまフォローしている方が紹介していたので、知ることになりました(Twitterは本当に有益!!)
いつか学びに行きたいなーと思っていたのですが、コロナで中々講習会が開催されず・・
そして昨年再開され、今回日程調整が上手くできたので参加してきました◎
当日の写真(引用元:バルシューレ東京様)も載せながら、「なんか楽しそう!」って思ってもらえたら嬉しいです。
バルシューレは簡単にいうと、ドイツ発祥のボール遊び!
時代変化による子どもの運動機会の減少や、早期からのスポーツにおけるエリート教育などによる発達段階にそぐわない幼少期からの専門競技特化という背景の課題解決のために開発されたプログラムです。
私自身、普段は整形外科で働いていますがこの辺りの問題というのは日々肌で感じています。
とにかく1つのスポーツに特化して特定の動作の反復練習ばかりすることで、まだ身体の出来上がっていない子どもは怪我をしてしまったり、身体を痛める原因になるのです。
こうした背景から、バルシューレでは決まった動作の反復にならないよう、多種多様なスポーツに繋がるようなボール遊びを行います。
詳しいバルシューレの原理や理論的な部分などは講習会で学ぶものですし、またHPにも紹介がありますのでここでの説明は割愛させていただいて・・
ここからは私が感じるバルシューレの魅力を、私の言葉で少し綴らせて頂こうと思います。
バルシューレの魅力
私が駄菓子屋を運営している目的は
・子どもの心の健やかな発達に寄与すること
・保護者の心の余裕を作ること
という大きく2つの目的があります。子ども一人でも気軽に来れる場所で、地域の大人とのつながりができ、自分の存在を肯定してくれる場所を作りたいと考えて運営しています。こうしたことが心の発達にとても大切であり、心の発達はwell-beingを考えた際のキーになるものだからです。
バルシューレもまたボール遊びを通じて、発達段階に応じた子どもの運動機能の向上にも勿論素晴らしく良いプログラムだと思うのですが、それだけでなく「子どもの心の発達」という面においても素晴らしいプログラムだと思うのです。
その理由は大きく2つ。
・スポーツではないので勝ち負けがない
・個々に合わせた課題を設定できる
というところ。
スポーツではないので勝ち負けがないというのは、文章そのまま。
例えばサッカーやバスケには勝ち負けがあります。勝ち負けがつく競技は、自然と勝利至上主義に発展してしまうケースが多くみられます。すると、勝つためには上手い子は試合に出られて、運動の苦手な子は試合に出られないなどの状況が生じやすくなります。その結果、運動が苦手であったり身体の小さい子は機会が少なくなってしまい自己肯定感が低下してしまうなどの結果を招いてしまうこともあります。
バルシューレではここに合わせた課題設定もできるので、一人ひとりの課題の達成によって自己肯定感を育みながら楽しく身体を動かすことができるのです。
来年度は地域の子どもたちに向けて、バルシューレもうまく取り入れながら運動教室のようなものも開講していけたらと思っております。
記事の画像引用:バルシューレ東京様