こんにちは。ささやんです。
突然ですが、皆さんの子どもの頃の将来の夢ってどんなものでしたか?
ささやん少年の夢は「電車の車掌さん(父親がそうだった)」「バスケ選手(小学生の頃)」「学校の先生(中学生の頃)」「スポーツトレーナー(高校生の頃)」といった、よくある男の子が持つそれと大差ありませんでした。結局知っているものしか想像できないわけで、子どもの頃からどんな仕事があるのか?を知っておくことはとても大切なことだと思うのです。
私は高校生の頃に怪我をしたのがきっかけで理学療法士という職種を知り、スポーツと関われる仕事をしたいと思っていたので理学療法士の養成校に入ったという流れです。とにかくバスケが好きだったので、バスケに関わる仕事がしたかった。。
中学生の頃の夢であった「学校の先生」というのも、中学校で社会を教えながら、バスケ部の顧問をやりたいと思っていました。学校が大好きな生徒だったので、一生学生でいたい!将来は学校の先生や!!みたいな単純な思考・・・
さて、そんな夢を持っていた私ですが・・・
先日、島根県に住む理学療法士の友人である木戸くんからご縁をいただき、島根県の小学生に向けて特別授業をオンラインで行ってきました!(一つの夢が叶いました!)
テーマは「健康について考えてみる」というもの。
医療従事者であり医療機関に勤める私から話せるテーマは、やっぱりこれかなと感じたのです。(といっても答えのないテーマだと考えております)
授業は安来市立山佐小学校の6年生3名と5年生2名に対して。とても真剣に聞いてくれました。
「健康ってどういうこと?」
この問いは私が理学療法士になって、数年が経過した頃から漠然と考えてきたものです。
WHOには健康の定義があります。
世界保健機関憲章前文 (日本WHO協会仮訳)より引用すると
健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが 満たされた状態にあることをいいます。
(〜中略〜)
子供の健やかな成長は、基本的に大切なことです。
そして、変化の激しい種々の環境に順応しながら生きていける力を身につけることが、この成長のために不可欠です。
健康を完全に達成するためには、医学、心理学や関連する学問の恩恵をすべての人々に広げることが不可欠です。一般の市民が確かな見解をもって積極的に協力することは、人々の健康を向上させていくうえで最も重要なことです。
(以下略)
まぁ難しくてよく分からない。けれど、書かれているのは
「健康って単純に病気じゃないとかそういうことだけじゃないんだよ」っていうこと。
「子供の成長は、環境に適応しながら生きて行く力を身につけることだよ」
「健康の達成のためには、みんなの力が大切だよ」
っていうところかな。
まぁ何だかよく分からない。いや、なんとなくは分かるけど、細かいニュアンスは分からない。「満たされた」ってどういうこと?
そもそも英語の原文と日本語の訳文には若干のニュアンスのズレが生じている可能性も高いです。この訳が適切なのかもわかりません。なので自分なりに突っ込んで考えてみたいと思います。
健康と病気
WHOの定義では「健康ってのは、病気ではないとか、弱っていないとかいうことではなく・・・」と書かれている。
つまり「病気でない=健康」ではないということ。この意見には大賛成である。
だって疾患を抱えていても幸せを感じながら生きている人はいるし、そう言った人を「不健康だ」などとは微塵も思わない。
逆に病気でなくても、常に不平不満を抱えて生きている人を見て「健康そうだね!」とも思わない。
車いすで過ごしている人は不健康なの?
笑顔が全くなくても、身体がどこも悪くなければ健康なの?
そんな問いに、出席してくれた小学生も真剣に考えてくれました。
WHOの定義そのままの形ですが、私も単純に「病気でない」とか「弱っていない」とかそういうことじゃなくて、心理的なあり方とか社会的な役割というものが「その人らしい人生」を作り上げていて、幸せを感じながら生きている人は「健康そうだ」と思うのです。
そこで健康とは何か?を個人的意見で一言で表すならば「主体的に生きている状態」であると現時点では定義したい。
だから病気を抱えていても、その病気を受け入れ上手く付き合いながら自分らしく生きている人は「健康である」と感じるし、いくら肉体は弱っていなくとも自分の環境や過去の出来事に不満を持ちながら生きている人は不健康であると感じる。
主体的に生きるとは、自分の人生の選択を自らが責任を持って決定しているということ。
自分の現状を受け入れた上で「じゃあどうするか?」ということを前向きに捉えられている状態のことであると私個人の言葉で定義させてください。
そこで、次に考えるべきなのは「意思決定」についてになります。先ほど「自らが責任を持って決定していること」と定義したので、この意思決定というのが健康を考える上で非常に重要なキーワードになると考えます。
ちょっと長くなってきたので、続きはまた気が向いたときに更新してみようと思います!