先日、開業当初によく顔出してくれていた小学生だった子が数年ぶりに来訪された。
身体は一回り、いや二回りは大きくなっていた。もう中学生だもんね。
移転してから初の店内に入っての第一声
「スーパーボールないんすか!?」
粋だ。
彼は開業当初にいつも来てくれては、スーパーボールくじにハマっていた。
大きいスーパーボールがお目当てだが、中々あたらない。10円玉を幾度となく出しては何度も繰り返し挑戦する姿を見て、私たちは「破産しちゃう」「ギャンブル依存症を生み出してしまう」と懸念。それ以降、クジ類は一人5回までというルールを設定したのである。
そんな彼も高学年になってからは中々顔を見なくなった。習い事が忙しいのか、本人の中で駄菓子屋から卒業のタイミングだったのかは分からない。彼だけではなく、常連の子たちもいつしか足が遠のいていく。入れ替わりがあるのは寂しくもあり、嬉しくもあることだ。
かしづきには彼以外にも、このように「久しぶりだねー!」とついつい声をかけてしまう懐かしい顔の子が時々来店されることがある。
小学生だった彼らは中学生になり、背が伸びて会話も大人びていく。
彼らがどんなタイミングで、そう思い立ったのかは分からない。動機というのはきっと本人にも分からないだろうけど、いつかの「行き先」の選択肢の中にかしづきが存在してくれていることが何より嬉しいことです。
いつでも成長した姿を見れることを楽しみにしています。

